トップページへ戻る
イヌの予防について

1. 狂犬病予防接種(法定)
2. フィラリア症予防
3. 伝染病予防接種
4. 外部寄生虫予防


1. 狂犬病予防接種(法定)
「狂犬病はもうないのに、予防接種する意味があるの ??」よくある質問です。
下の地図を見て頂ければその重要性はお分かりになると思われます。

現在の日本には狂犬病はありません。しかし、世界の大部分の国では狂犬病が大きな問題となっています。


国立感染症研究所 感染症情報センター WEBサイトより引用
(http://idsc.nih.go.jp/index-j.html)

発症した場合は、現代の医学をもってしても100%死亡する最も恐ろしいヒトと動物の共通感染症(ズーノーシス)のひとつです。この法律は、イヌからヒトへ感染することを防止し、ヒトの狂犬病を予防する事を目的としています。


航空機の発達により、世界での物流が活性化しました。その分、日本に本来ないはずの病気が入りやすくなっています。検疫制度は機能していますが、完全に水際でとめることは出来ません。

近年では、口蹄疫、牛海綿状脳症(BSE)が日本に侵入しました。狂犬病がいつ入ってきてもおかしくありません。また、狂犬病清浄国で予防接種を義務化していない国はありません。日本から狂犬病が消えて50年以上が経過しました。狂犬病拡散防止のために多くのイヌが犠牲になりました。その歴史を繰り返してはなりません。法律で定められているのは狂犬病予防接種だけです。これは飼い主さんの責務なのです。

狂犬病に感染したイヌ

国立感染症研究所 感染症情報センター WEBサイトより引用
(http://idsc.nih.go.jp/index-j.html)
最初へ戻る
2. フィラリア症予防
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫疾患です。この地域ではイヌにほぼ確実に感染します。
フィラリア予防とは感染が成立しているところを薬で駆虫することです。
フィラリア症(イヌ糸状虫症)は蚊が媒介する疾患で、イヌの血液の中でこの虫は成長し、成虫は心臓に寄生します。そしてさまざまな弊害を引き起こします。

最終的にはたくさんの虫体が血液の流れをせきとめ、循環不全を起こし寄生されたイヌは衰弱して死亡します。抗フィラリア剤は子虫には効果がありますが成虫には効果がありません。

抗フィラリア剤の投与期間
蚊が吸血したときに子虫をイヌの皮膚・皮下に植え込みます。それが血液中に入るまで1〜2ヶ月かかるといわれています。駆虫薬は血液中のフィラリアに効果があるため、「薬を飲ませたら2ヶ月前に感染した虫をおとす」と考えてください。つまり11月にのませたら9月に刺された分をおとしているのです。



フィラリア予防の薬は5月(6月からでも遅くはないのですが5月から飲ませたほうが安全です)から12月まで投与してください。
特に重要なのが12月。最後の1回は12月下旬に投与してください。


なぜ春には血液のフィラリア検査?
毎年、春にフィラリアのシーズンが始まります。シーズンはじめの最初の投与前には、フィラリアに感染してないかどうか検査すのが一般的です。その理由としては通年投与でない限り100%の安全は保障されないからです。
フィラリアに冬の間感染してしまった個体に薬を投与するとショックを起こし死亡してしまうことがあります。前年12月まで投与している場合はその可能性が低いので飼い主さんの判断にお任せしますが、基本的には検査をするのが一般的です。


抗フィラリア剤の種類
1.錠剤タイプ  通常の錠剤タイプです。この地域では一番普及しています。錠剤単体での投与が困難な場合は、食パンやチーズなどあまりイヌに害の無い食べ物に隠して与えるほうが簡単です。
(人間の食べ物はあまり推奨できませんが少量であれば大きな問題はありません。)
2.チュアブルタイプ コンビーフ様の抗フィラリア剤です。嗜好性が高いため投与に苦労しません。また消化管内の線虫を駆虫する作用があるためお勧めできます。
3.スポットオンタイプ ノミの駆虫剤に抗フィラリア剤が混ざった外用剤です。首の皮膚に滴下することで皮膚を通して全身に広がります。
最初へ戻る
3. 伝染病予防接種
今の日本では普通に生活していれば命にかかわる伝染病はほとんどなくなりました。しかしイヌにとっては全く違います。ジステンパーやパルボなど発症すると救命率が低い伝染病が多く認められます。伝染病の予防接種は重要です。

ワクチンの種類は??
伝染病ワクチンは数種類の病原体に対するワクチンが混合されています。2種混合から9種混合のものまであります。

コアワクチンと呼ばれる基本的なものは5種混合です。
・犬ジステンパー 最も恐ろしいウイルスの1つです。初期は風邪様の症状を呈し、後に神経症状が現れます。救命率が低く伝染性が高のが特徴です。
・パルボウイルス感染症 こちらも最も恐ろしいウイルスの1です。嘔吐・下痢等の消化管障害を呈し、骨髄抑制を引き起こします。救命率が低く伝染性が極めて高いウイルスです。
・犬アデノウイルス感染症 呼吸器症状を引き起こします。ケンネルコフのひとつの原因です。
・犬伝染性肝炎 こちらもアデノウイルスの感染症。肝炎を引き起こします。
・パラインフルエンザ感染症 風邪様症状、呼吸器疾患を引き起こします。
上記の5種類はいずれもウイルス性疾患で、一般的にウイルスを効果的に抑制できる薬剤は現在のところ存在しません。
治療は、
   ・対症療法
   (病原体は抑制できないが、くずれた体のバランスを整える)
   ・インターフェロン
   (免疫力を向上させる薬剤)
が中心となるため、入院・点滴が必要となりイヌも飼い主さんも負担が大きくなります。

5種以上になると、レプトスピラ症が数種加わります。(コロナウィルスが含まれているものもあります。)
・レプトスピラ症 ヒトも動物も致命的な感染を引き起こす恐ろしい細菌性感染症です。人獣共通伝染病で水系感染するため、発生すると地域ごとで大きな被害になります。ヒト・イヌ・ネコはもちろんウシ・ブタでの発生状況をも考慮しなければなりません。日本でも毎年多数の人間がレプトスピラによって死亡していると推測されています。株ごとに抗原性が異なるため複数の抗原をワクチンに加える必要があります。 
結局、何種類の混合ワクチンを接種すればいいの??   
いまのところ栃木でレプトスピラの発症報告はありません。免疫があるにこしたことはないのですが、上記のとおりレプトスピラは株によって抗原性が大きく異なるため、流行の株と一致しなければ感染は防げません。費用対効果を考慮すれば5種のワクチンはお勧めです。更なる安全をとお考えの方は5種以上のワクチンは意味のあるものといえるでしょう。
最初へ戻る
4. 外部寄生虫予防
田舎はノミ・ダニの宝庫です。イヌの皮膚に吸い付いてコロコロに吸血したマダニをよく見かけます。駆虫剤も改良され昔はダニにはあまり効果がありませんでしたが、今では1ヶ月間しっかりガードしてくれます。

外部寄生虫駆除とはノミ・ダニを退治することはもちろん、ワクチンでは防げない伝染病を予防することなのです。
・バベシア症 バベシアとはマダニが媒介する寄生虫です。主にイヌ赤血球に寄生し次々と破壊してしまうため重度の貧血に陥ってしまいます。
バベシアを駆虫する特効薬が無いため治療が困難です。西日本にしか発生がありませんでしたが、温暖化の影響のためか近年になって福島・群馬・茨城で発生が確認されました。
・ライム病 工事中
・エーリキア症 工事中
最初へ戻る
トップページへ戻る